私が中学3年生の時のことです。
もうすぐ高校受験だというのに
母は父の浮気問題に
振り回され
毎日、大騒ぎしていました。
受験者数が定員+数名の
田舎の高校を
受験する予定でしたので
よほどのヘマをしなければ
不合格になることは
ないと思っていましたが・・・
ある日の夜
部屋で勉強をしていた私を
母が呼びました。
居間には父と1人の女性が
いました。
母は、その女性を
この人が
お父さんの女だよ。
と私に紹介しました。
ありえないです。
この話を
娘にしたことはないのですが
聞いたら絶対に
ありえない。
と言っただろうなと思います。
その時の私は
勉強しているのを
邪魔されたので
その場にいるのが嫌だなとしか
考えていなかったと思います。
覚えているのは
その女性が膝の上のバッグの
持ち手を握って
ずっと下を向いていたこと。
父が、ニヤニヤしながら
関係ない人を連れて来て。
と言っていたこと。
最後に、その女性は
仲良くやってください。
と言って
逃げるように帰って行きました。
いくら夫を
取り戻したかったとはいえ
娘に父親の浮気相手を
紹介するなんて
母親として
やってはいけないと思います。
これは一種の虐待ではないかと
思います。
そんなことをしても
母は父を取り戻すことが
できませんでした。
逆に、こんなことをする母を
父はいっそう
嫌になったのではないかと思います。
けれども、母には
そうすることしか
できなかったのでしょうね。
大人になった今は
母の気持ちが理解できます。
