自分を知って無理をしないで楽に暮らす

人は環境や経験によって作られます。自分がどのような人間なのか、自分を知って、今の自分にできることを見つけ、生活を楽しみたいです。

忘れられない曲 天地総子のタンバリンたたいて

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私が通っていた幼稚園では

毎年3月にお遊戯会が開かれました。

 

園児をいくつかのグループに分けて

先生たちが選んだ曲に合わせて

衣装を着て踊り、

親たちに披露するものです。

 

年少、年中、年長組にかかわらず

園児全員が

お遊戯会に参加するのですが

私は、年長組だった時の

お遊戯会のことを

とてもよく覚えています。

 

お遊戯会で披露するダンスの

グループ分けをした日のこと。

先生たちが、どのような基準で

グループ分けをしたのか、

分かりませんでしたが

私は、

「タンバリンたたいて」という曲で

ダンスをするグループに

割り当てられました。

 

このダンスは、

ピンクのヒラヒラの

とても可愛いドレスを着て

タンバリンを片手に

踊るというもので

私は、嬉しくて

たまりませんでした。

 

ところが、

次のお遊戯の練習日、

グループ分けをした日に

休んだ子を

どこかのグループに

入れることになったのですが

その子が私より背が

高いという理由で

私は、

「タンバリンたたいて」のお遊戯から

外され、アラビア風の踊りをする

グループに入れられてしまいました。

 

ピンクのヒラヒラドレスから

ターバンを巻いた、

アラビア風の衣装にを

着ることになったのです。

 

とてもショックでした。

 

おそらく、

私はお遊戯会の当日まで

「タンバリンたたいて」から

アラビア風の踊りに

変えられたことに

文句を言っていたのだと思います。

 

ターバンを巻く時に

外れないように

ブローチで留めていたのですが

「タンバリンたたいて」を

踊っていた子に

 

可愛いブローチが付けられて

いいじゃない。

 

と慰められました。

 

ブローチは何種類かあったのですが

バンビのブローチを付けることで

何とか、自分を慰めていました。

 

お遊戯会が無事に終わり、

ようやくお遊戯会のショックから

立ち直りかけていた?時に

出来上がってきたお遊戯会の

写真を見て母に

 

おまえだけ、足を開いていない。

おまけに変な顔をしている。

 

とけなされてしまいました。

 

踊りたくないダンスを

させられた上に

母に写真をけなされて、

私はボロボロでした。

 

あれから50年以上経った

今でも

自分が躍った

アラビア風の踊りの音楽なんて

全然覚えていないのに

「タンバリンたたいて」の

メロディは

歌詞と共に覚えているのです。

 

我ながら、すごい記憶力だと思います。

 

私は、タンバリンたたいての曲が

どのような曲か知りたくて

ネットで調べましたが

なかなか見つかりませんでした。

 

歌詞の、「

タンバリンたたいてギターを弾いて

オレンジ花咲く・・・」

 

まで入力して検索したところ

ようやく、天地総子さんが

歌っていた曲ということが分かりました。

 

タンバリンたたいて

 

 

天地総子さんのきれいな声と共に

忘れられなかった

子供の頃の悲しい思い出。

 

あれは、自分が歌やダンスが下手で

「タンバリンたたいて」を

外されたのではなく

背が低いという、

自分の力では

どうにもならない理由で

外されたことを

頭の中に刷り込んで

楽しい思い出に変換はできなくても

普通の思い出に変えるつもりです。