私は、高校生になるまで、
握り寿司を
見たことがありませんでした。
子供の頃から
好き嫌いが激しく、
刺身を食べられなかったせいも
あるかもしれませんが、
昔は、回転寿司のように
気楽にお寿司を
食べられなかったというのも
あると思います。
それなので、お寿司といったら、
母の作る、
いなりずしと海苔巻きしか
知りませんでした。
だから、マンガで
握り寿司の絵を見た時に、
それがどういうものか全くわからず、
いなりずしからご飯を出して、
握り寿司のシャリのように
小さく握り、
その上に、
ちぎったいなりずしの油揚げを乗せて
自分なりの握り寿司を作りました。
健気だと思います。
高校1年生の時、両親が離婚し
母一人の収入では
生活するのが苦しいと言って、
一緒に暮らすはめになったDV男の
仕事の同僚たちとの食事&飲み会に
強制的に寿司屋へ連れて行かれて、
ようやく握り寿司というものを
見ることができました。
これが、マンガで見たお寿司なんだと
とても感動したのを覚えています。
卵しか食べられませんでしたが、
あの時、寿司屋へ
連れて行ってもらわなかったら、
おそらく、
握り寿司というものを知るのに、
もう少し時間がかかったと思います。
嘘みたいな話ですけれど、
これは本当の事です。
誰もが知っていて当然のことでも
それを、
一度も知る機会がなければ
ずっと分からないままでいることも
あるのです。
自分が知っていても、
相手は知らないことがある。
誰もが知っていることでも
知らない人がいることを
心に留めておくと、
どうして、
そんなことも知らないの?
と、相手に腹を立てたり、
バカにするなど、
対人関係でのトラブルを
防ぐことができると思います。
話は変りまして、仕事の同僚は
排水口に設置して、
ゴミが溜まったら
そのまま捨てられる
使い捨ての水切りネットを
洗って使っていました(^^;)
破けてしまったけれど
どうしたらいいですか?
と聞かれて、
初めて、その事実を知りました。
排水溝を詰まらせないための
ネットなのに、
彼女は洗ってゴミを流していたので、
結局、排水溝は詰まりました(T.T)
40代の彼女が、
こんなことも知らないの?
ありえない!
と思いましたが、
彼女は独身で親と同居。
おそらく、家のことは
何もしていないのだろう。
だから、一度も水切りネットを
使ったことがない。
使い方を知らなくても
仕方がないと思い、
毎日、水切りネットは捨てて
新しい物をセットしてねと
教えました。