手術の翌朝6時に
看護師さんが、検温と血圧測定、
血液検査、そして、
抗生剤の点滴にやって来ました。
もっとも、一晩中、
目が覚めれば看護師さんがいたし
眠ったり、目が覚めたりの
繰り返しだったので
朝が来たっていう感覚は、
あまりなかったです。
しばらくすると、
先生と別の看護師さんが、
お待ちかね(笑)の物を
持ってきてくれました。
それは、私の身体から摘出した子宮です。
ホルマリンに漬けられていたので
変色して、気持ち悪かったです。
でも、自分の子供たちが、
その中にいて育ったんだと思うと
感慨深いものもありました。
子宮の大きさは、通常、
鶏卵くらいの大きさだそうですが
私の子宮は幼児の頭くらい、
大きくなっていました。
重さは800gあまり。
これが、おなかに入っていたのですから
下腹部が張ったり、
つかえた感じがしても
仕方がないと思いました。
先生の話によれば
右側の卵巣が癒着していたので
子宮と一緒に取った。
片方の卵巣は残っているので
更年期障害は起こらないだろう。
手術時間は1.5~2時間の予定だったが
思ったより癒着がひどく
手術時間が3時間半かかった。
輸血するまではいかなかったけれども
出血が700ccあまりあったので
貧血の可能性がある。
とのことでした。
あと、摘出した子宮は検査にまわして
悪性か良性か調べるとのことでした。
血液検査の結果、
やはり貧血になっていたので
栄養剤とその他合わせて4本の点滴に
造血剤が入れられました。
クリニカルパスによれば、
お昼頃に、起き上がって座るとのこと。
その予定通りに
さあ、起きましょう。
と看護師さんがやって来ました。
フットポンプが外され
ベッドも半分起こされました。
寝ている時は、
それほど感じなかったのですが
起き上がると、
やっぱりおなかが痛かったです。
傷口が傷むというより
おなかの中で痛いという感じです。
子宮を切除したのですから、
それが当たり前なんでしょうけど。
お昼から、水分を取れるようになるので
お茶が運ばれてきました。
喉が渇いていたので、
すごく、おいしかったです。
起き上がっていたのは、ほんの十数分。
それ以上は、身体が辛かったです。
横になりたいんですけど・・
と私が訴えると
え~っ、もう?
って看護師さんに
言われてしまいました。
夕方からは、再び抗生剤の点滴。
そして、流動食を
取ることができるようになりました。
食事の内容は
紙パックに入っている
プロテインドリンクのような物が2本。
けっして、おいしい物ではありませんが、
食いしん坊の私は、
しっかり、平らげてしまいました。
食後には、尿管を外し
歩行を始めると、
クリニカルパスには書かれていましたが
貧血になっているし
歩くのに不安があれば、
まだ尿管は外さないと
看護師さんから言われたので
翌朝まで、
尿管を外すのを待ってもらいました。
一度、身体を起こすと
自分で寝返りを打つことが
できるようになりますが
おなかの中が
ひきつれるように傷んで、辛かったです。
それと、痰がからんでひどいので、
咳払いをしようとすると
おなかに力が入るので、
これも辛い。
何をやっても、辛い辛いなのですが、
手術の翌日なんて
ウンウン唸っているものとばかり
思っていたので、
それを考えれば
結構、元気だったのかもしれません。
確かに、
身体を動かした方が、
回復が早いというのは
本当なのですね。
なるべく身体を動かすように言われていたので
足だけは、こまめに動かしていました。
夜になって、
傷みがひどければ、
座薬を入れてくれるというので
お願いしました。
この日も、
薬が効いていたせいか、ひどく眠くて
点滴が終わったら呼んでね
と言われていたにも関わらず
いつのまにか寝入ってしまって
だめじゃない、呼んでくれなくちゃ
って怒られていました。
それくらい、眠くて眠くて、
寝てばかりいた1日でした。