過去の出来事について
続けて暗いことを
書いてしまいましたが
当時は辛くて辛くて
仕方がなかったことも
さすがに40年以上経つと
普段、あの時のことを
思い出すことはありませんし
思い出しても
あの時は、辛かったなあ。
程度にしか思わなくなりました。
おそらく、DV男が
すでに亡くなっているからだと
思います。
DV男が生きている間は
遠く離れた所に住んでいても
私の家を探し出して
やって来るのではないか
電話をかけてくるのではないかと
いつも怯えていたので
DV男が亡くなったと聞いた時
心底ほっとしました。
けれども、いまだに、
DV男の顔、
雰囲気、話し方や声
態度が似ている人を見かけると
心臓がバクバクします。
その人と同じ空間にいることすら
嫌で嫌でたまらなくなります。
そんな自分が嫌なので
克服したいと思っていましたが
今はそれが無理だということが
わかりました。
脳は簡単に
記憶のすり替えができるそうです。
例えば、苦手な上司に
ひどく怒られたことが
トラウマになっている。
それを克服する方法として
その時の上司は
ど派手な服を着ていて
声は、とても甲高い声。
BGMは愉快な曲だったと
想像させることで
嫌な経験を
軽減させるというものがあります。
実際に、同じ方法を使い
私自身の苦手なものを
少し苦手でないように
変えることができました。
けれどもDV男については
記憶のすり替えをすることに
拒否反応を起こしました。
絶対に無理だと思いました。
高校生の時
一緒に住んでいたほぼ3年間は
毎日怯えていましたし
大学へ行くようになり
離れて暮らすようになっても
DV男が亡くなったと聞くまで
不安を感じることが多かったので
楽しい記憶にすり替えること自体
無理なのだと思いました。
それなので
無理に克服するのは
やめました。
DV男と似た人を見て
心臓がバクバクしても
仕方がないと思うようにしました。
同じような話し方をする人は
結構いるので
ドキッとすることはありますが
その時は
あの声は、DV男の声ではないと
自分に言い聞かせています。
できるなら、やってもいい。
でも、できないことはできない。
無理にすることはない。
できないことで悩んでいても
余計にストレスがたまるだけ。
今は、自分がどんな人間かを知り
素直に諦めることも大事だと
思っています。
ただ、私の場合
できるのに、
やるのが面倒くさくて
やらないなんてこともあるので
注意が必要です。